A社とB社

ここでは、複数社から借金をしている場合には、どのように返済をしていくとよいのかについてご紹介します。 借金の支払い計画的に行うことが大切なんですが、複数社からお金を借りている場合はこの「計画的に」という部分がとても難しくなってきます。

支払日も異なり、金利も支払額も違う、さらには支払い先も異なる…こうなってくると、「あれ、○○銀行への返済はいつだっただろう?」「△△ローンには後どれくらい借金が残っているだろう?」といったことがややこしくなってしまいがちです。

複数社へ返済する方法は実はコツがあるんです。 これからこのコツについてご説明していきましょう。

返済の計画をきちんと立てる

きちんと計画を立てて返済をしていかないと、返済を忘れてしまったり、返済が間に合わず遅れてしまったりする可能性も出てきます。

まずは返済日や返済額をしっかりチェックし、スケジュールを組むようにしましょう。 毎月どの時期に、どこに、いくら返済するのか、見通しを立てることが大切なんです。 カレンダーに書き込んでもいいですし、携帯やPCの予定に入れてもいいですし、とにかくどんな方法でもよいので計画表を作成しましょう。

頭の中に入っているからいいやと思いがちなんですが、仕事が忙しかったり体調が悪かったりなどしているうちにすっかり頭から予定が抜け落ちてしまうことも考えられます。 一度返済が滞ってしまうと延滞利息もかかりますし、その後の返済プランの立て直しも大変になります。

返済計画がわかればそれだけ返済に対する意欲も増すことにつながりますから、ぜひお勧めします。

加えて、それぞれの借金はあとどれくらい残っているのか、いつ完済できるのかも一度チェックし直しましょう。 先の見通しを立てることが返済にはとても重要です。

支払い順番はあるの?

次に、複数社への効果的な支払い方法についてご紹介しましょう。

一番理想的なのはどの返済も均等に行っていくということなのですが、中でもどの金融機関の借金返済に力を入れるといいのか迷っている方もいることと思います。 また少しお金に余裕ができた際に、どの金融機関へ返済をするのが効果的なのか?と悩む方もいることでしょう。

まずは上記の項目で述べたように、返済の計画を一度立ててみましょう。 複数社への借入額や利息、月々の支払額がわかってきます。 これをもとにして、支払い順番を決めるわけです。

複数の借り入れを見比べ、支払い順番を決める方法としては、以下の3つのパターンが考えられます。

  1. 金利の高いところから返済する
  2. 借入額が多いところから返済する
  3. 借入額が少ないところから返済する

①の金利が高いところから返済するというのは、可能な限り利息の支払いを減らしたいという場合に検討したい方法の一つです。 金利が高ければそれだけ利息も多くなりますから、優先的に返済するのが効果的だということになります。

②の借入額が多いところから…という場合には、たとえ金利が低くてもその分借入額が高額になれば、返済額も高額になる支払いがある場合の返済方法です。

③の借入額が少ないところから返済して早くに完済する様にすれば、それだけ他の金融機関への返済に充てることができる様になります。 また、返済先が減ることで物理的にも精神的にも負担が少なくなります。

①と②と③のどの返済パターンがおススメなのか?という点については、それぞれの返済額や金利、残額によって異なってきます。 面倒でも一度計算をして、どの方法が一番効果的なのかを検討する必要があります。

必ずしも金利が高いところから返済すればいいというわけでなく、複数の借り入れの状況によって順番が変わってきますので十分注意するようにしたいものです。